仕事をするには多かれ少なかれ人との関わりが必要です。自分と同じ価値観の人ばかりなら問題は起きませんが、組織では人それぞれ価値観の違う人同士が共に働くのですから、仕事の量や質・人間関係など、さまざまな要因でストレスを抱えるのも当然なのかもしれません。
頑張りすぎてしまう人。明るく周囲を盛り上げてくれる人。真面目で物静かな人。
どんな人でも「疲れたな。しんどいな」と感じたときには既にストレスが重なっており、何かの拍子にポキっと心が折れてしまうこともあるのです。そして一度でも心が折れてしまえば修復するのはとても大変で、周囲との関わりを避けるために欠勤を繰り返し徐々に孤立、最終的に休職や退職を選択した社員をたくさん見てきました。
仲間の変化・心の不調を感じたときに手を差し伸べるのは難しい判断が必要で、最善を尽くし行動しても相手には届かないことも多い。そんな痛い経験を繰り返すうちに支援者・育成者側も「どうせ声をかけても」と自分を規制し、行動すら諦めてしまうこともあるのではないでしょうか。