『教育』とは、文字通り「教えて育てる」こと。先輩になり、上司になり、管理者になり、と組織の中で成長する過程で私たちも、新人研修・業務指導・管理職による部下との個人面談等を行なっており、社員教育には取り組んでいたつもりでした。
「仕事だから」「やらなければいけないことだから」と、会社側や管理者側の要望を理解させることが教育。そう疑いもしなかったため、やるべきことをやってもらうための表面的で一方的な人材育成をしていたように思います。
当時を振り返ってみれば、「教えているのにやってくれない」「伝えているのに理解してくれない」と部下に対して不満ばかりを抱え、業績を残すことへの葛藤も加わって自分自身もかなり疲弊していたと感じます。「誰にも理解してもらえない」と一人で卑屈に戦っていました。