「すべては、人のために」

若手社員の成長

若手が育ちイキイキ働いている会社とは?

従業員の年齢層が若いこともあり、長い間離職・採用に悩んでいました。そこで『教育・育成に力を入れる』と覚悟を決め、ひとづくりプログラムに取り組みました。

特に若年層社員が入社して間もない時期というのは、周りの大人達・先輩達に気後れし「自分はできない人間だ」と正しくない自己評価を下してしまい「自分にはこの仕事は向いていない」といった理由での離職が後を立ちませんでした。

入社したばかりの頃に新入社員研修でしっかりと「仲間から受け入れられる経験」と「自分を見つめ直す経験」をさせてあげることで、本来の自分や(今はまだ)できない自分を受け入れ『成長していきたい』という意欲を形成しました。自分では気づけなかった強みを自他共に認めることができると、入社1年目であっても「強みを活かした組織への貢献」が出来るようになっていきました。

  1. 成長story①
  2. 成長story②
  3. 強みを活かす

高卒入社社員 杉山陽菜さん

“周りから求められる人”を演じ、嫌なことからすぐに逃げていました

笑顔の裏に臆病を隠した大人しいイメージで入社してきましたが、『出来ることが当たり前だと思われているのだろうと勝手に思い込んで、猫をかぶって”できる人”を演じていた』と本人。どうせ素の自分を見せたら嫌われてしまう、恥ずかしい思いをする、と“ありのままの自分”にいろんなものを塗り固めて、人を信用することができずにいたと話しています。

新入社員研修で仲間から“素の自分”を受け入れてもらう体験をし、「ありのままの自分を出してもいいんだ」「自分を偽って周囲と壁を作る必要はないんだ」と気づいてからは、周囲を盛り上げ引っ張っていく率先力という本来の強みを存分に発揮して研修課題をクリアしていきました。

『今でも、自分で壁を作る癖や偽る癖が抜けきらないんです』と言い、『自分が壁を作れば相手もそうなる。課題は“自分を偽らずにさらけ出すこと”です』と語る姿は、入社当時の彼女のイメージとはまったく異なる力強いものでした。自分に自信がなくいつも不安だった新人は「自信がないのなら自信をつけるために課題をひとつひとつクリアするよう頑張るだけ」と頼もしいメンバーに成長し、「失敗を恐れず新しいことにチャレンジすることが大事だ」と後輩達に伝え続けています。

母校の企業説明会で先輩社員として講話

学生時代は「頭のいい子」を演じ”偽りの自分”を見せていたので、母校の先生方に会うのも怖く「やりたくない…いきたくない」と思っていました。でも「リセットしたい癖」「嫌なことから逃げる癖」は自分の課題。そこを乗り越えることを上司に教わってきたので、と母校での講話を引き受けます。

それまでの仕事上の経験を踏まえて自分の言葉で原稿を用意し『私は今、お客様の期待に応える接客ではなく、お客様の期待を裏切る接客にチャレンジしています。これから皆さんも就職活動や社会人と、まだ経験したことが無いものへのチャレンジが待っています。チャレンジしてできなかったことが失敗ではありません。チャレンジしなかったことが失敗です。ちょっとした勇気を振り絞って、いろいろなことにチャレンジしてみてください』と後輩に向けてメッセージを伝え『勇気を出して参加して良かった』と振り返っています。

高卒入社社員 菊田梓さん

“自信のなさや生き辛さは、自分で作っていたことに気づきました”

表情が乏しく、誰かの影に隠れてしまう傾向が見受けられていた彼女の頭の中にあった考えは『自分の頭の中だけで考え、無意識に自分にはできないと決めつけ、やらない言わない選択をしてきた』というものでした。私が手伝っても迷惑をかけるのでは?など、今思えば要らない心配をして“やらない”と決め、その選択がきっかけで人間関係がうまくいかなかったと気づいたんです、とは新入社員研修後の彼女の言葉です。

研修課題が思うように進まない要因を『自分がもっと意見を言うべきでした』と全員の前で堂々と言い切り、それが突破口になって課題をクリアできた体験を通して、『勇気を出して言葉にすることで周囲は全力で協力賛同してくれる、想いはカタチになることを知りました』と振り返ってくれています。

『今でも“やらない言わない選択”が頭をよぎることもあるが、自信がついたことで自分の視野の外の広い範囲で選択できるようになった。これからも自分の言葉で自分の思いを伝えていきます』と笑顔で語る彼女の後ろ姿を、今では後輩達が追いかけています。

社内研修用ネームカードのイラストを全社員分作成

自分の特技は「絵を描くこと」と言ってきましたが仕事の一環として描くのは初めての経験。上司から依頼された時「自分の絵が仕事に役立つ」のがとても嬉しかった、と振り返っています。

自分が描いた絵を人に渡すのも初めてだったようですが、受け取ったスタッフの反応や思わぬ影響にやりがいを感じたと言います。

社内研修後、イラストを各スタッフの名刺裏面に加えると、その名刺を持ったお客様がご来店。勇気を出して「そのイラスト、自分が描いたものです」とお話しすると、「かわいいと思ってずっとスマホケースに入れて持っていた」と言ってもらい、この会話をきっかけに商談ができたと嬉しそうに語っています。

入社したばかりの彼女が「仕事のやりがい」を見つけられたのは、初めて「求められて描く」ことにチャレンジし、得意な絵が役に立つ経験ができたからです。

中途採用社員 佐藤奈々さん

周りの人と比較「自分は貢献できていない」

中途入社から1年も経たないうちに「先輩に研修を」と上司から頼まれました。

それまでは人と比較し、自分は貢献できていないのではないか、自分の強みは何かを考え続けていたが、電話応対を認めてもらいモヤモヤが晴れ、自信がついたと話してくれます。

『入社年数を理由に、行動を制限しなくていい』

お店を良くするためには「入社年数」は関係ない。自分が感じたことや想いをどんどん伝えていく大切さを教えてもらいました。

これまで自分では「当たり前」にやっていたことも、言葉にして人に伝えるとなると改めて気づけることがたくさんありました、と話す彼女。

自分より社歴の長いスタッフも「もっと知りたい」と言ってくれるのがとても有難いと言い、歴や年齢を理由に周りと比べて行動を躊躇するのではなく、誰かの「知りたい」という想いに応えるため自ら動ける人材になっています。

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